【株式投資入門】自分の投資スタイルを見つける方法
こんにちは。スギヘイです。久しぶりの更新になってしまいました。
今日は株式投資の入門編ということで、自分の投資スタイルを見つける方法について書きたいと思います。
株で投資するといってもたくさんのスタイル(選び方)があります。そして、スタイルによって調べたり、見るポイントが全然違ってきますので、株を実際に取引する前に、スタイルを把握し、銘柄を選んでいきましょう!
こんな人に読んでほしい
・株に少しでも興味がある方
・株を始めてみたいと思っている方
投資スタイルとは何か?
まずはそもそも投資スタイルって何?を解説していきたいと思います。
下の画像は投資スタイルをマインドマップで簡単にまとめてみました。
まずはどのように利益を出すか?
「値上がり利益=キャピタルゲイン」と「配当利益=インカムゲイン」
①値上がり利益(=キャピタルゲイン)
→字のごとく、株価が買ったときから上昇し、売却したときの利益です
上昇する銘柄をどうやって探すか、判断するかは次に見ていきます。
②配当利益(=インカムゲイン)
→株を保有すると会社から配当が出ます。配当とは簡単に言えば、会社が利益を株主に還元するものです。
<そもそも配当とは?>
例えば、1000円の株で1株50円(年2回)の配当だとすると、100株購入した場合1000円×100株=10万円で保有することになります。
配当は基準日時点で保有している株主に支払われます。
基準日の時点で100株を保有しているので、1回あたり100株×50円=5000円の配当がもらえます。
年2回の配当であれば5000円×2回で10,000円が1年でもらえる配当金になります。
銀行預金の金利と比べてみましょう。
上の例だと、10万円で購入してもらえた配当は1万円なので、1万÷10万=0.1(10%)になり、利回りで考えると年間10%になります。
一方で、銀行金利は10年でも0.1%ぐらいだと思います(ちゃんと調べてない)
単純化して1年で0.1%だとしても、10万預けて1年間でもらえる金利は100,000×0.1%=100円になります。
もちろん株価は変動するので、購入した10万円(株価=1000円)が減る可能性はあるかもしれませんが、同じ1万円を増やすためには、銀行預金だと100年かかる計算になります。
(まとめ)
10万円を1年間運用した場合の利益
配当:10,000円
預金:100円
→預金で1万円をもらうには100年(10,000円÷100円)必要
銘柄を探す方法(分析方法)
①値上がり
a.ファンダメンタルズ分析
ファンダメンタルズとは
→経済活動等の状況を示す基礎的な要因をもとに分析すること。
株価の基礎的な要因として一番大きいのは会社の業績です。
じゃあ決算だけ見ていればいいのかというと、それだけではありません。
景気が悪いと商品が売れなくなるので、景気に関するニュースが出ると、先取りすて株価が動いたりします。景気もファンダメンタルのうちの一つと言えます。
あとは、為替もファンダメンタルの一つです。例えば自動車など輸出の割合が高い企業は為替の変動によって、利益が増減します。そのため、ドル円が一日で大きく円高(例えば110円から109円)になると決算を待たずに株価が下がります。
とはいえ、業績の情報は会社の決算期に確定値が発表されるので、決算発表のタイミングが一番株価にとってインパクトが大きくなります。
まずは「ファンダメンタル=会社の業績」と覚えて、これから会社の業績が上がる銘柄つまり、「利益が大きくなりそうな会社」を選びましょう。
例えば、こんな感じで銘柄を探します。
・最近出た新商品が売れそうな会社
・これから自動運転技術が普及するので、自動運転関連の会社
共通するのは、「将来(利益が)伸びそうな会社」になります。
b.テクニカル
株価のチャート(グラフ)を見て、投資判断をする手法です。
チャートの形を見て、今が安いのか、今後上がるのか下がるのかを予測します。
あとは過去のデータを分析して、今の株価が買いか売りかを判断します。
テクニカルはやや短期~中期(1日~1か月)向けな印象です。
本当にたくさんの分析やパターンがありますが、個人的には多数の人が使っている指標やレシオには再現性がある程度あるのかな?という印象です。
すごく主観的に言えば、「みんながこの移動平均線を使っていると思っているから機能している」だけだと思っています。
(また別記事で再現性やこの部分は触れたいと思います)
(参考)代表的な移動平均線を使った分析や判断について
(参考)ファンダとテクニカルの比較について
②配当(インカムゲイン)
a.配当利回り
先ほどの配当の説明部分でも出てきましたが、配当金を金利で考える方法です。
配当利回り=配当金÷購入代金
1年間の配当1万円÷購入代金10万円=10%
配当利回りの分母=購入代金は株価によって変動します。
そのため、株価を安く買えれば利回りは上がることになります。
配当利回りが高い企業はこちらで確認できます
配当金の原資は企業の利益です。
そのため、利益が出せない企業は配当が出せません。また、業績が悪化し続けると配当を減らしたり(減配)、最悪の場合配当がなくなる(無配)ケースもあります。
また、配当の決定方法について、細かくは別記事にしようと思いますが、
基本的には会社が毎年配当の金額を決定しています。減配はかなりネガティブな材料になるので、基本は配当金額を維持するケースが多いですが、会社の資本政策で配当性向を設定している会社は別です。
配当性向=1年間の利益のうち、配当を出す割合
配当性向=40%と設定していると利益の40%が配当になります。そのため、昨年よりも業績が上がれば増配、一方で業績が悪化すれば昨年より配当は減ってしまいます。
配当性向に関しては、会社HPや決算説明会資料に掲載されているケースが多いので、配当を重視する方はこのあたりも要チェックです。
【ご参考】配当の基礎や実際の投資方法について
配当利回り重視の投資戦略について解説した記事を書きました。
— 上原聡@せみりた日記 (@uehara_sato4) 2018年9月19日
・配当利回りの基礎
・配当利回りによる銘柄選定
・売りのタイミング
・利回り重視が高いパフォーマンスを出せる理由
・配当重視の戦略で成果を上げている投資家の紹介
などを書いてます。https://t.co/l3YmfDdyx2
b.株主優待
株主優待に関してはご存知の人も多いかと思います。
優待本や雑誌の特集も増えましたねー。
優待に関しては以下の点に注意です。
・優待を現金に換算するといくらになるか
・優待を満額使えるか(特に優待券)
自分に合う投資スタイルの見つけ方
自分の性格と相性のいい方法を見つける
投資スタイルについて説明してきましたが、その前にまず自分がどんな投資スタイルがいいのかをまず考えていきましょう。
その次のステップとしては、試しに本当に少額で株を持ってみることをお勧めします。
※投資は自己判断でお願いします(コンプラ)
たった1万で自分がどれだけ無知か知る事ができるからほんとオススメ。
— スギヘイ (@sugi_invest) 2018年9月18日
なんでこんな重要な事を義務教育で全く触れないのか自分は憤りを覚えたし、それを知れただけでも1万円以上の価値はあると思う。 https://t.co/aWHJR5APol
実際に保有してみると、自分のお金がかかっているので、なぜ株価が上がったのか下がったのかを調べるようになります。ほかにも思ってた以上に、値動きが気になって仕事に集中できないとか、そんなに株を調べる時間がないから株とか無理とか。
実際に持ってみると株式投資が自分に合っているかどうかが明確になると思います。
(好きか嫌いかの判断はバーチャル運用とかでもいいかもしれないですね)
投資の入門として、excelでポートフォリオ管理のツールを作って、銘柄選んで、投資のシミュレーションをするのいいかも。
— スギヘイ (@sugi_invest) 2018年9月19日
それか決算ダービーみたいに、内輪のグループで1銘柄だけ選んで、期間内で誰がパフォーマンス良かったか競うのも面白そう。 https://t.co/xbiSQgSzKJ
Pythonで資産管理 ②ポートフォリオを記録する https://t.co/shHvVdPQRt @ai_kabuさんから
— スギヘイ (@sugi_invest) 2018年9月19日
ただ、ある程度は勉強しないと損はしてしまうので、まずは1万円とか少額で始めることをお勧めします。
実際に経験してみて、株式投資が合わなければ、生命保険とか個人年金とか、確定拠出年金とか他の金融商品でコツコツと運用すればいいですし、何にもリスクを負いたくなければ(同時にリターンもゼロですが。。)銀行預金でいいと思います。
まずは、自分に合う運用方法をしっかりと定めること、理解することが一番大事だと考えています。
自分の投資スタイルと向き合うための4つの質問
さて、長くなりましたが、以下の4つの質問を考えてみてください。
- なぜ資産運用をするのか?
- 資産運用のゴールはいつか?
- どんな資金で運用するのか?
- 投資に時間をかけられるか?
この4つを考えることで自分の資産形成の方向性が見えてくるかと思います。
1.なぜ資産運用をするのか?(期待リターン)
→運用の目的・目標によって、運用方法を明確にする
2.資産運用のゴールはいつか?(時間軸)
→運用する時間軸によって、運用方法を決める
どれくらいの金額(リターン)が必要なのか、それをいつまでに実現するかによって、運用方法が変わってきます 。
短期で大きく稼ぎたいならFXや仮想通貨のようなハイリスク・ハイリターンにならざるを得ないからです。
逆に老後までならコツコツとリスクを抑えた運用ができるので、まずは「期待リターン」と「時間軸」を考えてみましょう。
3.どんな資金で運用するのか?(積立or余裕資金)
→毎月積立にするか余裕資金にするか
最近は株式投資や保険などほとんどの金融商品が少額から買えるので、あんまり気にしなくても良いかもしれません。インデックス投資や保険だと積立と相性が良かったりするので、ひとつの判断材料になるかもです。
4.投資に時間をかけられるか?(自己判断or委託)
→自分で調べて運用するのか、委託して運用してもらうかを決める
自分で調べるのが苦痛だったり、時間がない人はアウトソースしましょう。例えば個人年金や投資信託が該当します。多少の手数料がかかりますが、基本的には運用をしてもらえるので、全部自分で調べる必要がなくなります。
これらを考えてみて、自分は長期でコツコツやりたいと思えば、投資スタイルは配当重視だったり、余裕資金でなくなってもいいからリスクをとって値上がりを取りに行くとか方向性と投資スタイルの組み合わせが見えてくるはずです。
そしたら、次のステップの実際に運用したり、バーチャルでやってみたり、株ではない運用方法を探したりすることができるんじゃないかなぁと。
ということで、
まずは自分の投資スタイルを見つけましょう。
今回は株式投資入門ということでしたが、他の金融商品(保険とか確定拠出年金とか)も調べて今後書いていきたいと思います。
それではまた~。